ホーム 自己紹介 作品 ブログ モーメント お問い合わせ
ブログ一覧に戻る

週末の掃除と、わたしの整い方

2026年03月08日 3 views

平日は外に向かってエネルギーを使っています。人と話し、仕事をして、頭をフル回転させています。その反動なのか、週末になると私は必ず内側に戻りたくなります。

二日ある休みのうち、一日は自然の中へ行きます。山や川や海に身を置いて、ただ歩きます。もう一日は、家にいます。掃除をして、片づけをして、はっちゃんと遊んで、そして手を動かして何かをつくります。絵を描いたり、刺繍をしたり、毛糸を編んだり。頭で考える仕事ではなく、手から生まれる小さな作品をひとつ、形にします。それが今の私の、いちばん落ち着くリズムです。

私は掃除が好きです。

正直に言うと、私の部屋は普段から整っています。物はだいたい定位置にありますし、散らかっているわけではありません。それでも私は掃除をします。床を拭き、キッチンを磨き、食器を洗います。本棚の本をいったん全部下ろして、一冊ずつ布でなぞります。棚の上の小さな飾りも、そっと手に取って拭き直します。

整っている部屋でも、時間が経てばうっすらと埃は積もります。目立たないけれど、確実にそこにあります。その薄い埃を見つけると、不思議と安心します。どれだけ気をつけていても、少しずつ何かは溜まっていくのだと思えるからです。

完璧にきれいであり続けることはできません。だからこそ、また拭けばいいのだと思えます。

音楽を流しながら、私は一緒に歌います。歌いながら拭き、歌いながら並べ直します。誰に見せるわけでもない、ひとりだけの小さなライブです。

ときどき、はっちゃんが小さな声で私を呼びます。

遊んでほしいときの鳴き方は、すぐにわかります。そのたびに私は布巾を置いて、床に座ります。数分だけ、猫じゃらしを振ります。はっちゃんが満足すると、また自分の世界に戻っていきます。その自由さが好きです。べったりではないけれど、ちゃんとそばにいる関係です。

掃除が好きな理由を考えてみると、きっと「整う感覚」が好きなのだと思います。

手を動かしながら、頭の中も整理されています。考えが絡まっているときでも、拭き続けているうちに少しずつほどけていきます。部屋が少しずつ明るくなるのと同じように、思考もすこし軽くなります。

服を畳む時間も好きです。

同じサイズに揃えて、角を合わせて、静かに重ねていきます。昔から畳むのは好きでした。でも、アルバイトで働いていたUNIQLOで、きれいで効率的な畳み方を覚えてから、さらに好きになりました。形が整うと、気持ちまで整うことを、そのときに知りました。

忙しい週もあります。疲れて帰ってくる日もあります。それでも一週間に一度、たった三十分でもいいから、この時間をつくるようにしています。掃除をするというより、自分を整える時間を確保しているのかもしれません。

部屋がきれいになることよりも、その途中で自分の呼吸が落ち着いていくことのほうが、私にとっては大切です。

これは特別なことではありません。ただの週末の習慣です。でも、その繰り返しが、今の私を支えている気がします。

あなたには、どんな小さな整い方がありますか。

シェア: