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離れてわかった、さみしさの正体

2026年02月27日 10 views
離れてわかった、さみしさの正体

福岡へ3週間の出張に来ています。その間、はっちゃんは家でひとりです。

友達や同僚に「猫、大丈夫?」「誰かの家に預けないの?」と何度も聞かれました。でも、私は預けませんでした。猫は環境が変わるとすぐにストレスを感じます。知らない匂い、知らない音、それだけで落ち着かなくなります。だからこそ、いつもの家で留守番するほうが、はっちゃんにとっては安心だと思いました。

私は年に一度、ベトナムに2週間ほど帰ります。今回が初めての留守番ではありません。今回も友達ふたりにお願いしました。ひとりは毎日来て、ごはんをあげて一緒に遊んでくれます。もうひとりは2、3日に一度様子を見に来てくれます。

そして、来るたびに写真や動画を送ってくれます。ごはんを食べている様子、鏡の前でぼんやりしている姿、遊んで少し疲れた顔。通知が鳴るたびに、私は少しだけ安心します。画面越しでも、ちゃんと元気にしていると分かるからです。

意外にも、今回は前より甘えるようになったそうです。なでられて、きちんと食べて、ちゃんと遊んでいると聞きました。その話を聞くだけで、胸の奥がふっと緩みました。

ある日、友達がビデオ通話をしてくれました。私の声を聞いた瞬間、はっちゃんはきょろきょろと部屋を探し始めました。姿が見つからないと分かると、声を上げて鳴きました。画面越しにその様子を見たとき、胸がぎゅっと締めつけられました。今すぐ新幹線に飛び乗って帰りたいと思いました。

実は福岡に来て3日目の夜、私は少し崩れました。仕事を終えて部屋に戻っても、何もする気になれませんでした。ごはんも食べられず、ベッドに横になったまま、ペットカメラのライブ映像を何時間も見ていました。

カメラには通話機能があります。こちらから声をかけることもできます。でも、そのボタンを押せませんでした。

以前、一度だけ話しかけたことがあります。そのとき、はっちゃんは私の声に反応して部屋中を探し回りました。そして見つからないと分かると、何度も鳴きました。あの姿を思い出すと、どうしても声を出せませんでした。また探させてしまうかもしれないと思うと、怖かったのです。

こんなに強いさみしさを感じたのは久しぶりでした。でも同時に、私はちゃんと大切に思っているのだと気づきました。毎日の中で当たり前になっていた存在が、どれだけ自分の心を支えてくれていたのかを、離れて実感しました。

さみしいという感情から目をそらさず、そのまま味わってみるのも悪くないのかもしれません。ひとりの夜の重さを思い出しながら、自分の弱さもそのまま受け止めてみました。

そして今日は福岡での最後の夜です。明日の朝、新幹線に乗って帰ります。

はっちゃんに会えます。

早く帰りたいです。本当に、会いたいです。

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